最新情報をお知らせします
東海大学海洋科学博物館|静岡 三保の水族館
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【ヤマトメリベ】
ヤマトメリベは、裸鰓目(らさいもく)メリベウミウシ科に属するウミウシの仲間で、インド~西太平洋に分布し、日本近海からも見つかっています。体長数cmの種類が多いウミウシの中では、最大級になる種の一つで体長50cmほどになります。通常は、水深50mより深い海底に生息しますが、冬から春にかけて浅い海中を浮遊する姿が時折目撃されています。その詳しい生態などはまだまだ謎に包まれている生き物です。
今回の個体は、2021年3月に清水魚市場の小松 和矢(こまつ かずや)さんが、清水区三保沖で水面付近を漂っていたものを採集され、当館に寄贈していただきました。体長約30cmほどの1個体です。2021年4月10日(金)より特設水槽にて展示を開始しました。
【大きく広がる口が特徴】
メリベウミウシの仲間の最大の特徴は、頭巾(ずきん)や口唇(こうしん)と呼ばれるラッパ状に大きく広がる口部です。この口部を投網のように使って、小型の甲殻類などに覆いかぶせて飲み込みます。水槽内では、水中で体をクネクネと動かして泳ぐ様子や頭巾を広げている様子などが観察できます。
【ヤマトメリべの頭巾】
今月中旬から『泳ぐ巨大ウミウシ』ヤマトメリべを展示しています。詳細については後日お知らせする予定ですが、少し先に動画でご紹介!餌を捕らえるための頭巾(ずきん)と呼ばれる大きく広がる口部が特徴です#東海大学海洋科学博物館 #ヤマトメリべ #メリべウミウシ #ウミウシ pic.twitter.com/0pLS6CMHjf— 東海大学海洋科学博物館・自然史博物館 (@Muse_Tokai) April 25, 2021
【当館での展示は稀】
採集機会が少なく、当館でも飼育は数例しかありません。飼育環境や餌などを工夫しながら飼育しております。
飼育困難種と考えられ、展示期間は生物の状況次第で未定となります。
ぜひ、不思議な外見のヤマトメリベをご覧ください。
展示生物 | ヤマトメリベ Melibe japonica ※ 飼育困難種のため、生物の状況によっては、急遽展示を中止することがあります。 |
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場 所 | 東海大学海洋科学博物館1階 特設水槽 |